できる社員が辞める理由は金だけでない。エリートに退職理由を聞いてみた

会社を辞めたくなる理由は様々あります。
「給料が安い」
「残業が多い」
「人間関係が辛い」
などが主な理由でしょうか。
通常、社員一人が辞めても、会社はそれほど痛手ではなく、次を補充するだけで済みます。
しかし、中にはいなくなったら困る社員もいます。その様な社員に対しては会社も手厚い給料、勤務体制、権限など働きやすい環境を整えるものです。
環境を整えても、出来る社員ほど退職を選択します。それは何故なのか。過去、転職を3回し、現在勤めている会社に退職届を出した筆者が考察してみました。

できる社員はお金が目的ではない

仕事のできる社員は会社内で優遇され、給料もそれなりに保証されています。
そのような高給取りの社員が、離職を選択する主な理由が「ヘッドハンティング」「独立」です。
私は過去、両ケースに遭遇したことがあります。

<ケース1 ヘッドハンディング>

年齢32歳の大手メーカーの子会社に勤務する営業のAさん。
親会社には父親が重役として勤務し、Aさんは重役の息子として子会社勤務をしていました。
親の七光りを一切感じさせない程、Aさんは腰が低く、頭の回転が速いため、顧客や仕入先はAさんを非常に頼りにしていました。
Aさんが担当している商品は会社の根幹を担い、立ち上げから軌道に乗せるまでAさん一人で行う程の敏腕振り。
当然、将来は重役候補といわれ、給料も高く、来年には支店長になる予定でした。
しかし、結果的には顧客にヘッドハンディングされ退職を選択したのです。

<ケース2 独立>

部署内トップ営業のBさん。
Bさんは社内で一番、品物に詳しく、商品を作るうえでBさんの知識がなければできない程。
またBさん独自の人脈も豊富で、Bさんだから仕事を請け負う外注先もありました。
当然、顧客もBさんを頼りにしており、Bさんがいなければ会社はまわりません。
会社は中小零細企業の為、社員も少なく、Bさんは将来の副社長候補とまで言われていました。
しかし、結果的にBさんは独立の道を歩みます。

両ケースとも会社は必死に引き留めましたが、決意が固く、結果として退職に至ったわけです。

二人に共通している事は「社内地位、給料が高く、自社だけでなく他社との人脈も豊富」なこと。
仕事環境としては悪くないはずの二人が、退職を選択した理由を実際に聞いてみました。

二人とも共通した理由で退職

話を聞いてみると、二人ともお金や待遇が理由ではありませんでした。

<Aさんの退職理由>

会社の根幹を担う仕事だけでなく、新規事業部長として新しい部署設立することになったが、権限は社長に一括されており、責任だけ押し付けられ、自分では何もできない社長言いなり部署部長に。根幹事業は順調だが、自分はここまで仕事しているのに、周りは何も変わらない。責任だけ重くなり、権限も与えられず、成長しない会社を見ていて嫌になってしまった。
悩んでいる時、顧客より新規事業立ち上げの話を振られ、退職を決意した。

<Bさんの退職理由>

これまで新規開拓や新規事業立ち上げに携わることができ、会社や社長に感謝している。しかし、同僚は仕事を覚える気がなく、会社は自分に頼りきりになり。この会社にいて本当にいいのか?自分一人でやった方が仕事が効率的になるのではないかと悩んでいる時、顧客から独立を勧められ決意をした。

驚くことに両者とも似たような回答をしました。ざっくりまとめると「責任だけ重くなる」「会社の先行き不安」「同僚のレベル低下」といったところでしょうか。そして多方面で人脈&影響力を持っているため、引く手あまたという点も同じでした。

私も会社を退職します

一番最初にネタバレしていますが、私も6年勤めた会社を退職します。自分で言うのもなんですが、今まで誰もできなかったことを推進し達成した実績と技術は身につけている自信はあります。
辞表を出した時、社長&総務の側近からはかなり引き止められ、今まで聞いたことすらなかった「育児休暇」を取得してもよいから残って欲しいとまで言われました。しかも給料の半額支払うという破格の条件です。

しかし、退職することにしました。

私が退職する理由は「尊敬していた工場長を辞職に追い込み、責任だけをこちらに押し付け、社員&同僚が困難な状況をみんなに押し付け始めた光景を見て、うんざりした」ことです。給料は安いですが、仕事は遣り甲斐を感じており、工場長は尊敬できる存在で、一度も辞職を考えたことはなかったのです。工場長がいなくなるまでは…

たった一人辞めるだけで、会社はがらりと変化し、先行きが見えない状況になることに驚きました。

そしてサラリーマンも全く安定していないと、悟ります。

フリーランスでも生きるすべを身につける

私が退職を決意できた理由として、会社に頼らなくても家族を養えるすべを身につけていたからです。
在職時から給料の足しに始めた副業が育ち、今では本業を大幅に上回るほど稼げるようになりました。
また副業から発展して、とある企業より声をかけていただき、一緒に事業を進めています。

私がやっている副業の1つは、ECサイト上でのショップ運営(企業とタイアップ)です。それ以外にも、世の中には探せば稼げる副業は山ほどあります。

安泰といわれた大手企業でさえ傾くような不安定な時代。個人でも生き残れる術や人脈を身につける必要が出てきたのかもしれません。

会社にうんざりしているそこのあなた。会社勤めが全てではありませんよ。


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