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【書評】「トクする家づくり損する家づくり」。賢くマイホームを建てたい人におすすめな本。

「マイホームの建築を考えているけど、後悔しない為にはどうしたらいいんだろう」

夢のマイホーム。

マイホーム購入は人生最大かつ重要な買い物といっても過言ではありません。末永く住むであろうマイホームですから、後悔したくはありませんよね。でも、私達一般消費者はそもそもどんなことに気を付けてマイホームの建築を進めていけばいいのか、正直よくわかりません。ハウスメーカーや建築業者の言われるがまま、もしかしたら、知らない間に失敗をしているかもしれません。

ネットや書籍などで情報が簡単に手に入る時代、素人であっても「知識不足」と言い訳は出来ません。「本当に良い家」を手に入れるために、意識を高く持って住まいづくりをしていきたいものですよね。

今回は、マイホームの建築にあたって私達が知っておきたい事が書かれている「トクする家づくり損する家づくり」ーー人生最大の買い物で後悔しないために 賢くマイホームを建てるコツーーのご紹介をします。

「トクする家づくり損する家づくり」はどんな人におすすめな本なのか

消費者向けの住宅関連の書籍はたくさん出版されており「トクする家づくり損する家づくり」もその中の1冊です。

タイトルから察するに「一戸建てをこれから建てる事を検討している人向け」であると伺えますが、本書では資産価値の高い家についてや優良な住宅会社を選ぶ基準などに触れているので、知識を深めるという点において、建売住宅の購入を考えている人が読んでみても損はありません

文章はさほど小難しい印象は受けなかったので、一般的な人であれば問題なく理解できますよ。

本書を読んで学んだこと

本書を読んで、私はいくつかの事を学ぶことが出来ました。前述の通り、小難しい文章ではなかった事もあり、内容が頭の中にスッと入ってきて良かったです。

Q値?UA値?そんなの全然知らなかった

私は数年間、大手ハウスメーカーの裏方として在籍していたことがありますので、一般消費者よりは少々住宅関連については詳しいと思います。ですが、Q値UA値という言葉…曲がりなりにも住宅業界に籍をおいていたのに、1度も聞いたことがありませんでした

 icon-file-o Q値,UA値…住宅の断熱性を表す理論値。数値が低ければ低いほど、住宅の断熱性能が高く、エネルギー効率が良い

本書で「住宅の断熱性」は、いい家の条件の1つとして挙げられています。住宅の断熱性が低いと、光熱費がかさむだけでなく、住宅内の温度が生じてしまいヒートショックを起きてしまう可能性が高く、またアレルギー性鼻炎などの症状が酷くなってしまうなどの健康被害にもつながってしまうからです。

私達日本人は地震の多い国柄「耐震性」については、重要視する人も多いと思いますが、断熱性については後回しになってしまう傾向があるのではないでしょうか。本書で述べられている断熱性の高い家の利点を考えると、快適な生活を営んでいくためには、断熱性は必須項目だと納得できますね。

イニシャルコストばかり目を向けない

イニシャルコスト。

つまり、私達一般消費者は家(や土地)の値段が安くて立地条件のよければよいほど「トクする買い物をした!」と満足してしまいがちですよね。言い換えると、日々の買い物でも「安くて良さそうなもの」が購入できると、ものすごくトクをした気分になる様な感覚ではないでしょうか。

ですが、値段が安い家にはそれなりの理由があるものです。例えば、本書では安い住宅には「粗悪なサッシ」「性能の低い断熱材」がローコストの住宅に使われている可能性も危惧されています。これらの粗悪な断熱性を後からリフォームしようとすると、非常にお金がかかり、長い目で見ると損をするという事です。

本当にそうなのか気になったので、調べてみました。

リフォームガイド断熱リフォームで知るべき4つの事|費用・工期・効果・業者によると、床下断熱リフォーム(床下断熱+床材の張替)だけでも、70~120万。住宅の断熱性が良くないと後から気が付いて、家中(天井・壁・窓)のフルリフォームを行うと、300~400万位はかかってしまうかもしれないとわかりました。

一方、

袋型の断熱材は住宅1棟分で30万円位です。ところがいい断熱材を使っても、材料費は90万円程度しかかかりません。

トクする家づくり損する家づくり P81より

差額はたったの60万円住宅の価格を気にするあまりに断熱材をケチってしまう事と、将来的に大損するのは明白です。

断熱材に限らず、後から大掛かりなリフォームが必要になってしまう(例えば、住宅の基礎工事費等)見えない部分にこそ、ケチらずにお金を掛ける事が大切なんだと感じました。

物件価格=家の値段ではない 住宅ローンを借りる時の考え方

住宅ローンを借りる際に一番気になるのが「自分の年収でいくらまで借入ができるのか」という事。そして、私達一般消費者は、銀行から提示された借入可能額が仮に4,000万だったとしたら「4,000万の家(+土地)を購入しよう」と安易に考えてしまいがちです。

ですが「物件価格=家の値段」ではないので注意が必要です。しかし、実際には家の販売価格の他にも長く住んでいるとメンテナンス費が300~1,000万、加えて住宅ローンの利息も1,000万円単位でかかってきます。

4,000万円の家を購入しても、住み続ける為には、家の価格+2,000~3,000万(家の値段や住んでいる期間によって変動する)を考えておかなくてはいけません。なので、住宅ローン借入額ギリギリの家を購入すると非常に危険です。

私達一般消費者は、そこまで考えずに「なんとなく」購入してしまいがちなので、気を付けないといけないですね。


これからマイホームの建築を考えているのであれば、読んでおきたい1冊

トクする家づくり損する家づくり」ーー人生最大の買い物で後悔しないために 賢くマイホームを建てるコツーーでは、上記の他に「知らなかった」「そうなんだ」「こんな住宅会社はダメなんだ」など、知らないと後悔するような事がたくさん書かれていました。

なお、巻末に付いている「住宅会社の技術力・サービス力チェックシート」はとても便利。実際に活用できそうですよ。

マイホームの建築についての勉強をしたいと考えているのであれば、目に通しておきたい1冊です。

>>トクする家づくり 損する家づくり―――人生最大の買い物で後悔しないために 賢くマイホームを建てるコツ

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