【SIDS対策】日本製ベビーセンサー「IBUKI」試作品レビュー。2歳の息子に使用した感想。

SIDS(乳幼児突然死症候群)とは今まで元気だった赤ちゃんが、何の前触れもなく突然死亡してしまう恐ろしい病気です。
日本の1歳未満死亡理由の第3位は、SIDSであるという事はご存知でしょうか。
※厚生労働省:第8表 死因順位1)(第5位まで)別にみた年齢階級・性別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合2)参照(www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suii09/deth8.html)

日本でも年間150名の尊い犠牲がありながら発症における明確な理由は分かっておらず、対処療法しかできない現状です。

SIDSのほとんどが睡眠中に発生すると言われています。
赤ちゃんと就寝して翌朝、息をしていない事例が多いのです。

そんな恐ろしい現象を少しでも減らす装置がベビーセンサーです。

ベビーセンサーとは、赤ちゃんの体動を感知し異常があればすぐに警報音で報せてくれる装置です。我が家でもベビーセンサーを持っていますが、精度が高く、何度か呼吸が怪しいときに報せてくれたことがあります。

ただ、残念なことに今までベビーセンサーは国産が作られておらず、全て外国産でした。

別に海外メーカーだから悪いわけではありませんが「機器の不具合に対する連絡先」「説明書が英語で読めない」「機能がいまいち分からない」「手元に届くまで不安」など不安点があるのも事実です。

「何故、国産ベビーセンサーをどこのメーカーも作らないんだろう?」と思っていた矢先、嬉しい連絡をいただきました。

「(株)リキッド・デザイン・システムズと(株)エム・アイ・ラボが日本で初めてベビーセンサーを製作したので、一度試してみては頂けませんか?」と(株)リキッド・デザイン・システムズ社長の遠山様より話をいただいたのです。

「是非、拝見して性能等をレビューさせてもらえれば」と喜んでお受けすることにしました。なんと我が家は国内初の家庭内での「IBUKI」検証実験に図らずとも選ばれたのです。

IBUKI PLUSの記事を別にアップしました。完成品はこちらになるので、是非こちらの記事もご覧ください。
【SIDS対策】日本製ベビーセンサー「IBUKI PLUS」(保育施設用)レビュー。0歳と2歳の乳幼児に使用した感想

国産ベビーセンサー「IBUKI」の製造企業はどんな会社?

まず、製造企業がどんな会社なのかを簡単に調べました。
リキッド・デザイン・システムズは元々は半導体受託設計をしていたそうですが、2013年に(株)エム・アイ・ラボのセンサーと出会い、ヘルスケアのセンサー事業へと方向転換。
その後、肌質を自動感知する共振マッサージ機や車載居眠り防止センサー、介護児童見守りシステムなど、人とセンサーを結ぶ製品に力を入れているようです。

先程少し触れましたが、(株)エム・アイ・ラボは人の呼吸を読み取るセンサーや脈の研究等、医療にまつわる仕事をしている会社です。元々は元ソニー社員の高島さんが、ソニー創業者・井深大氏の「医療をやりたい」という強い思いを引き継いで、創業したのだとか。

研究している内容は私には難しすぎて詳しくは分かりませんでしたが、脈や呼吸に対して並々ならぬ研究をしている会社という事がわかりました。

国産ベビーセンサー「IBUKI」はこちら

現物をみて驚いたのは、非常にコンパクトであるという点。⇒完成品はパネル型になったので、大きかったです。

海外製のセンサーも軽かったですが、IBUKIはさらに軽いですね。場所を取らないので、乳幼児期は育児グッズにあふれてしまいがちな狭い家にはありがたいです。

製品は呼吸器測定用野エアーパッド親機のみ。エアーパッドと親機を繋ぐのはシリコンチューブみたいです。

エアーパッドを布団の下にひき、親機をコンセントにつなぐだけで設置は完了です。

親機の仕組みも簡単。

一番下のON/OFFがセンサースイッチ。真ん中のスイッチがアラームON/OFF。一番上で大人もしくは子供モードを選択できます。

IBUKIは呼吸が低下や乱れ「危険」、布団から離れている「離床」、布団の上で動いている「体動」の3種類の動きを判断し感知することができます。

子供モードでは「危険」「離床」で警報が鳴り、大人モードでは「危険」のみアラームが鳴る設定になっています。

それぞれの親機の状態は、下記の写真の通り。
正常(問題がない場合)は左のランプが光るだけ。離床と注意では、それぞれのランプに光が点ります。体動は正常状態と同じ現象ですね。

IBUKIの最大の長所はここからです。
iphoneにIBUKI専用アプリをダウンロードすると、親機と接続することが可能になります。iphoneと接続することにより、より正確かつ詳細なデータが見れ、保存することもできます。

iphoneではそれぞれの状態は下記のようになります。

iphoneからアラーム操作が可能。
iphoneと連動できれば、詳しいデータも見れるので安心かつ便利ですね。
ただ、現在はiphone(Apple)アプリしかないようです。Androidや携帯(ガラケー)とは連動できないので、これらの機器とも連動できるようになれば、より一層便利ですよね。

国産ベビーセンサー「IBUKI」はここが凄い

iphoneにデータ記録可能

IBUKIの注目すべき特徴は呼吸を読み取り、そのデータをiphoneに記録できる事です。
海外ベビーセンサーのほとんどが警報音でその時の状況を知らせるだけで、記録できないことがほとんど。
そのため、わが子の呼吸は実際に乱れているのかどうか、よく分かりません。また、万が一呼吸が乱れていたとしても、お医者に説明したり、詳しい検査をするのに時間がかかります。

実際に乱れた波形を記録できれば、治療に役立つということです。
▲このような形で呼吸を表記する。

海外のセンサーでは「Sleep and Breathing Baby Monitor」が似たような機能を持っています。

機能は似ていますが、厚手の布団では使用できず、寝返りを打つと計測ができなくなる不具合があるそうです。また英語表記のため、日本人が使用するにはハードルが高い弱点もあります。私は実際に利用したことがありませんが、そもそも日本に流通しているスマホで上手い具合に作動するのかどうかもわからないですよね…。

性能では寝返りも平気で20cmと厚手の布団でもクリアしているIBUKIの方が上。国産メーカーのため言語に問題を抱えない点もIBUKIの方が勝っていると思います。

非接触呼吸センサーは国内初技術

ベビーセンサーの多くは「体動検知」「脈検知」2種類です。体動検知は不安定なことも多く、動きが少ない新生児は誤作動が多いです。脈検知も血圧の低い新生児ではとれない場合もあり、使えない赤ちゃんもいたと海外Amazonの口コミレビューで見受けられました。
それでも、ベビーセンサーがないよりかはよかったですけどね。

私はIBUKI以外ににも3種類のベビーセンサーを利用しています
ベビーセンサー比較。国内外メーカー4種類のベビーセンサーを使用している私が徹底解説

IBUKIは非接触で呼吸を検知できる装置。危ないときは呼吸が乱れるので、呼吸を検知装置が一番理想的です。

今までは接触させてしか呼吸検知センサーを作れなかったみたいですが、リキッド・デザイン・システムズは非接触型の呼吸検知センサーを開発製品化しました。

世界でも呼吸検知センサーはなく、とても難しい技術が詰め込まれているらしいですよ。

医療用でも使用予定

素晴らしい技術が詰め込まれた製品のため、今後は医療現場でも導入していくそうです。
家庭で病院と同じ機能のセンサーを使えれば、SIDSに対する不安感を少しは除けるのではないでしょうか。

「IBUKI」を2歳の息子に検証実験してみました

今回はシーツの下にエアパットを設置しました。(エアパットの下は布団)
正しい使い方は畳の上にエアパットを設置し、その上に布団をひきます。

ちなみに、マットレス&布団二枚重ねだと感度はかなり落ちました
布団&マットレスの間にエアパットを設置した場合、エアパットの下に固い板をひけばバッチリ測定できますよ!!
▲固い板を下にひいた写真。メーカーに相談したところ、アクリル板を一緒に送る検討をしているそうです。⇒完成品はパネル型になったので、アクリル板は必要ありません。

今回メーカー推奨設置方法でない理由は、布団の下にエアパットを設置するのがめんどくさく手を抜いただけです。プラス思考に捉えると、本来と違う邪道な使い方で測定できたら凄いですよね!!ということ。←自分を正当化したいだけの話

とにかく早速設置してiphoneと接続してみました。

すると…

10秒後には安定し始めました!!

1分間の呼吸数も安定した結果を示しています。
2歳の呼吸数は20前後と言われていますので、大体安定して測定できている結果を示しています。

その後、3時間測定し続けた結果、寝返りでエアパットから外れてしまう以外、測定はきちんと取れていました。
▲測定結果はこんな感じで見ることができる。※開発中の画面です

なおエアパットから外れた際、警報音が鳴りっぱなしでした。
どうやら警報装置も、きちんと作動しているようです。

IBUKIと海外のベビーセンサーとの比較

現在、私達はIBUKI以外に海外製のベビーセンサーを3台持っています。
いずれも海外製で特に不具合を起こしたことはありません。3台の海外ベビーセンサーとIBUKIを比較してみました。

価格

IBUKI<海外センサー

海外センサーが15,000~20,000円前後で購入できるのに対して、IBUKIは海外ベビーセンサーの数倍。かなりの割高といえます。
しかも海外センサーは自分で海外サイトより購入すれば、1万円前後で購入することも可能。

では「IBUKIはメーカーが利益を取りすぎているのか?」と問われると異なります。

高いのには訳があるのです。

次の比較で説明します。

安心感

IBUKI>海外センサー

海外センサーになく、IBUKIにあるのは安心感です。
海外ベビーセンサーのほとんどが並行輸入品。

つまり正規代理店が保証をして販売しているのではなく、無許可で販売しています。※スヌーザヒーローだけは正規代理店が販売しています

そのため、偽物や不良品をつかまされてしまってもクレームをつける相手がいません。それでも、今までは並行輸入でしかベビーセンサーを手に入れることしかできず、仕方なくこのような形式で購入するしかありませんでした。

しかし、IBUKIは異なります。

IBUKIは日本の実在するメーカーがきちんと保証をして、自社製造した製品です。

海外のベビーセンサーは中国で製造している(MADE IN CHINAと刻印がある…)のに対して、IBUKIは全て日本国内製造しています。IBUKIベビーセンサー製造元の社長から話を聞きましたが、IBUKIは全て手作り(国内で)だそうです。なので、どうしてもコストが海外品に比べて高くなってしまうとおっしゃっていました。

性能

IBUKI>海外ベビーセンサー

センサーの感度はほぼ同じくらい。
使い勝手は若干海外ベビーセンサーが上といったところ。

しかし、IBUKIは呼吸を測定できます。
▶ 日本製ベビーセンサー「IBUKI」の呼吸感知実験動画
他の海外ベビーセンサーは、体動か脈でしか感知できません。※ほとんど体動

呼吸を感知できた方が、未熟児や呼吸が弱い子供の場合に治療にも役立ちますし、親としても安心できます。

また、海外ベビーセンサーは風に影響しますが、IBUKIは風の影響を受けません。
海外と国産ベビーセンサー 風力実験の動画
また、対象が3,000g~90kgと幅広く使用できることも特徴です。海外ベビーセンサーのほとんどは1歳未満でしか使用できない作りになっています。理由は体動センサーの感度が高すぎて1歳以上に使用すると体重が重すぎ、信号が限界値を越える可能性があるからです。つまり、体重が重すぎると誤作動を引き起こしかねないということになります。
IBUKIは呼吸を計測するので誤作動は少なく、幅広い年齢で使用できるよう感度も絶妙にコントロールしているとのことです。そのため性能はIBUKIの方が上だといえるでしょう。

付属品

IBUKI<海外ベビーセンサー

IBUKIの子機はiphoneのみです。専用の子機はありません。
それに比べ、海外ベビーセンサーは専用子機がつき、しかも温度管理やカメラがついているものもあります。
ベビーセンサー以外の役割を持たせたいならば、海外ベビーセンサーの方がいいかもしれないですね。

他への応用力

IBUKI>海外ベビーセンサー

IBUKIの売りの一つですね。呼吸が測定できるということは、大人モードで使用すれば「睡眠時無呼吸症候群」の治療や「介護」にも応用が利くということになります。

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中、呼吸が止まってしまう病気なので、IBUKIがあれば「いつ」「何回」「何秒」とまっているか、すぐに分かります。もちろん治療に役立つし、いびきをかいている本人に自覚をさせることもできます。

一見関係なさそうな介護にもIBUKIは本領発揮します。

大人モードにすれば離床時に警報音が鳴ることありません。つまり、トイレや水分補給で離床してもアラームが鳴ることがないのです。

介護されている人は睡眠中、いつ危ない状態になってもおかしくありません。睡眠中呼吸が止まり、危険な状態になったらすぐに知らせてもらえば、助かる可能性もあります。

それだけではありません。ベビーセンサーとしてだけではなく「呼吸見守りセンサー」として、子供が風邪でぐったりとしている時や鼻・のどがやられてしまい呼吸が心配な時にも使用することができますよね。簡易的な呼吸見守りセンサーだから色々利用用途があると考えるとコスパいいかもしれません。

IBUKIを購入した方からメッセージ

実際にIBUKIを購入した方から、当サイト宛にメッセージが届きました!!
これから購入を考えている方に参考になればと思い、送り主の許可を得て掲載させていただきます。

メッセージ本文

お世話になります。
こちらのブログを拝見して、うつぶせブームの息子(5か月)のためにIBUKIを購入致しました。
出産前にもこちらを拝読してスヌーザヒーローを購入していたのですが、誤作動が多く閉まったままになっていました。
IBUKIは高額ですが、子供をゆっくり好きなポーズで寝かせてあげられるし、親も安心して見守っていられるので日割りで考えたら元は取れる!睡眠を買うと思おう!と思って購入しました。
都内在住ですが、午前中に振り込んで当日出荷→翌日には手にすることが出来大変助かっております。
お陰様でとても良い商品に出会えました。
ありがとうございました。

↓いただいたアプリ画像


「IBUKI」販売が決まりました

オンラインショップにて販売される事になりました。値段は8万円を超える程度。部品を国産にこだわり、組立てを国内の職人が一品一品丁寧に製造しているから原価が跳ね上がったみたいです。

IBUKIが他社ベビーセンサーと違う点は大人にも使用できることです。他社製品は体動センサーに対して、IBUKIは呼吸を計測します。そのため、睡眠時無呼吸症候群の治療にも役立てるかもしれないのです。ちなみに耐加重は90kg。男性でも太っていなければ問題なく使用できます。私の旦那は睡眠時無呼吸症候群なので、子供が落ち着いたら旦那に使用しようと考えています。8万円を超える金額は高いですが、大人にも使用できることを考慮するとけして高額とはいえないかもしれないかな。

私だったら海外ベビーセンサーと比較して、夫と相談して悩んだあげく、IBUKIを購入するかな。だってIBUKIは体動だけでなく、呼吸が取れる!なにかあったら、日本語で問い合わせも出来る。なにより、子供を亡くしてしまう絶望感はもう味わいたくありません(第1子は死産しました)

子供に先立たれた親の意見としては、子供にお金をかけるのであれば、おもちゃやベビー服よりも、まず初めに命を守るベビーセンサーではないかと思っています。「SIDSは心配だけど、そこまでガッツリ対策しなくても」と懐疑的に思っている方もいらっしゃるかもしれません。でも、そんなことはだれにもわかりません。

私自身は、死産するなんて微塵も思っていなかったのにそうなったのですから。確率は関係ありません。SIDSは原因不明だからこそ、対策は必要です。そんな想いで、当時、自分がベビーセンサーを購入するときに何一つ見つからなかったベビーセンサーのレビューや情報を微力ながら全力で書いています。
「ベビーセンサーは育児用品の中で真っ先に購入検討するもの」という意識が国内で広まれば、一人でも多くの赤ちゃんがすくわれ、また、企業側もきっと多くの台数を一般家庭にも販売してくれるのではないかと感じました。

「IBUKI」オンラインショップを見る

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