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【SIDS対策】日本製ベビーセンサー「IBUKI PLUS」(保育施設用)レビュー。0歳と2歳の乳幼児に使用した感想

当サイトでは、海外ベビーセンサーについて色々書いています。ベビーセンサーはとても便利で、実際にベビーセンサーの警報音で助かったことがあり「他の人にも知ってほしい」との想いで書いていました。

でも、ベビーセンサーはどれも海外製。「どうして日本製のベビーセンサーがないの?日本製のベビーセンサーがあったら絶対に欲しい」と強く願っていました。そんな折、当サイトのベビーセンサー記事を読んだ日本の企業(株式会社リキッド・デザイン・システムズ)が開発中のベビーセンサー「IBUKI(個人向け?・試作品)」をぜひ使ってほしいとの打診があり、IBUKIを2歳児に使ってみたレビュー記事を以前書かせていただきました。

半年ほど経って、保育施設用ベビーセンサー「IBUKI PLUS」の完成品(に近い)ものが出来上がり、実際に「IBUKI PLUS」を使用したので感想を書いてみます。
ちょうど我が家では、第2子が産まれたばかりなのでありがたい限り!世界で一番早くIBUKI&IBUKI PLUSを使用したレビューだと思ってください。
「保育施設用のベビーセンサーってどんな感じなの?」と気になる方に是非読んでほしいです。

正常乳児のSIDSの可能性について

SIDSは予兆が特になく、発生する恐ろしい病です。原因はいまだにハッキリしておらず、睡眠時の無呼吸から覚醒するにあたり、何らかしらの障害が起きてしまっているといわれています。

SIDSのもっとも恐ろしい点は「どの赤ちゃんにも起こりうる」という事です。

「1993年第27回日本小児耳鼻口腔科研究会の資料」によると、乳児はレム睡眠では5秒以内、ノンレム睡眠では5秒以上の無呼吸状態が複数回起きている実験結果が出ています。
参照元:正常乳児の睡眠時無呼吸

私の娘は生後3ヶ月(記事執筆時)のため、もっとも呼吸が安定しておらず、SIDSの危険が高い月齢です。
IBUKIは呼吸が計測できる為、毎日数値を確認してみると、無呼吸の時間が一晩に数回あります。たまたま起きていて呼吸を確認したことありますが、5秒くらい息とまっていました。
▲数値が突然0になる。

毎日計測して分かったことですが、娘の場合はミルクを飲んで入眠した直後と夜中の3~4時あたりが呼吸が浅く、一番安定していません
娘は特に疾患はありません。つまり、正常に生まれた赤ちゃんでさえ呼吸が安定していないので、SIDSは誰にでも起こりうる恐ろしい病だと肝に銘じておく必要があります。

IBUKI PLUSの特長と性能

まずは「IBUKI PLUS」の特徴を「IBUKI」との違いを交えてまとめます。

特長1 呼吸を正確に感知できる

非接触型ベビーセンサーで、呼吸を正確に測定できる製品はIBUKI以外ありません。

※IBUKI呼吸感知実験の動画。息を止める前と止めた後の波形に注目して見て下さい。

他の非接触型ベビーセンサー(ベビーセンス、エンジェルケア、ネオガードべべなど)は体動と空気の流れのみで、呼吸を測定することはできません
Owlet Baby Monitorという海外のベビーセンサーは、足に取り付けるタイプで呼吸を感知できます。しかし海外Amazonの口コミを見る限り、あまり安定しておらず、特に新生児~4ヶ月までの使用が厳しく呼吸がほとんど取れないそうです。

特長2 呼吸を記録できる

iphone(IBUKI)、iPad(IBUKI PLUS)があればIBUKIアプリを使用して、呼吸数を記録することができます。そのため子供の呼吸数を把握でき、病気の治療に役立ちます。我が家も0歳の娘に「IBUKI PLUS」を使用していますが、呼吸が安定していないときがあります。※iPhoneやiPadがなくてもベビーセンサーとしては使えます

ちなみに「IBUKI」「IBUKI PLUS」ではアプリ性能が大きく異なります。
IBUKIでは同時に1台しか記録できませんが、IBUKI PLUSでは同時に6台記録できます。
さらに記録データもIBUKIは7日で古い順に削除されるのに対して、IBUKI PLUSではユーザー登録をすれば、永遠に残ります

IBUKIのアプリ画面

IBUKI PLUSのアプリ画面

また、IBUKI PLUSはデータをCSVとしてPCに取り出すこともできます。
まさに保育園向けだといえます。

特長3 全ての部品が純国産

海外メーカーのベビーセンサーは、ほとんどが中国で作られています。IBUKI及びIBUKI PLUSは「設計」「開発」「組立」全ての工程を日本国内で製造しているそうです。

IBUKI PLUSの全容公開

ここからは実際に「IBUKI PLUS」を使用してみたレビューです。
まずは大きさですが、ティッシュ箱に比べ、センサーパットはかなり大きいです。重量は軽く1kg前後。センサーパット内部の板は硬質塩ビ板なので軽くて丈夫そうです。

▲センサーパッド内部の写真。透明な板にエアパットがはさまれています。

「本体」「センサーパット」の他に充電器がIBUKI PLUSにはついてきます。広い保育園では近くにコンセントがないケースを考えてのことです。

 

通常は写真のようにセンサーパッドを布団の下に轢きますが、体重が6kg未満の場合、布団の上にひいたほうがよさそうです。また、3~4ヶ月程度の乳児は、ミルクを飲んだ後は呼吸が浅くなり、センサー感知が難しくなる印象があります。
現在、娘の体重は6kg程度(生後3ヶ月)ですが、感知が安定しないので布団の上に置いています。

布団の上にセンサーパットをひいて、タオルをかけた状態です。少し固いですが、段差等はほとんど気にならず、うちの娘は気にすることもなくスヤスヤ寝ます。

モザイクをかけているため、分かりにくいですがニコニコしています。段差が気になったことはありません。また、娘が嫌がったこともありません。

2歳の息子と0歳の娘に検証してみました

2歳の息子と0歳の娘に検証してみました。

2歳の息子に設置

0歳の娘に設置

本体はベビーベットに紐でつるすことができます。下に設置しなくてよいので、かなり便利ですよ。
設置して30秒後

ばっちり起動し始めました!!

アプリで2台が正常に起動していることを確認できます。
IBUKIでは1台しか見れませんでしたが、IBUKI PLUSでは2台以上同時確認できるので、保育園としては便利ですね。

記録したデータは登録したユーザーに保存されます。自分で削除しない限り、ずっと残り続けるので後々、データが必要になったとき、すぐに確認できます。

▲ユーザー一覧の画面

▲ユーザーの呼吸数情報

ちなみにこれらの情報はCSVとして保存でき、パソコンに取り出すこともできます。
取り出した情報はエクセル管理が可能。
CSVで取り出せてエクセルにできる点は、保育園にとって非常に役立ちそうです。

ここまでほぼ完璧なIBUKI PLUS。しかし一つだけ不便な点があります。

それはCSVデータをPCに取り込む工程が分かりにくい点です。

まず、取り出すためにはiTunseをダウンロードする必要があります。

説明しにくいので、ここからは画像を元に説明していきます。
ipadをPCとUSBコードで接続後、iTunse画面で四角いマークをクリックします。

 

すると下記の様な画面に移るので、同期ボタンをクリックします。

同期後、ファイル共有をクリックし、IBUKI PLUSをクリックして欲しいファイルを取り出すことができます。
結構複雑なので、普段からipadでファイルを取り出している人以外は、初回は間違いなく苦戦するはずです。
私達も初回は工程がわからず、取出しまでに2時間近くかかりました。

やり方をせめて取説にのせてほしいですね。

添い寝はできるの?

IBUKI PLUSはベビーベッドで使用するのを推奨としており、添い寝は使用不可となっています。

理由は大人の呼吸も拾ってしまう為、正確な計測ができなくなり、ベビーセンサーとしての役割を果たせないからです。

では、大人の呼吸を拾わないくらい少し離して添い寝したらどうなるか。

50cm程度離して、違う布団に寝て試してみました。

実験で使用したのはIBUKI 試作バージョンですが、機能はIBUKI PLUSと同じです。
多少離せば添い寝っぽく寝ることもできそうです。

IBUKIは呼吸を測定するベビーセンサーのため、センサーパットの上にのっていないと、反応することはありません。他のベビーセンサーの場合、体動検地のため横で揺れたり、寝ていたらパットの上でなくても反応してしまいます
ちなみに同じ実験を、エンジェルケアでやったら、ばっちり反応してしまいました。
つまり、IBUKI及びIBUKI PLUSは、体動型ベビーセンサーに比べバグを拾わず、誤作動が少ないため、確実で正確な測定ができるようです。

ただし添い寝はメーカー推奨していないので、やらないようにお願いします。

風が吹いていたらどうなるのか

通常、赤ちゃんに直接風を当てることは厳禁とされています。
しかし、完全な無風状態を年中することは、容易ではありません。
例えば「夏場の暑い時期」「風邪を引いている時」などは首振りで扇風機の風をあてることはありえます。
冬場でもエアコンの風が軽くベビーベッドに当たることがあるかもしれません。

体動式ベビーセンサーの取り説を読むと大概は「風を当てないでください」と書かれています。
風を当てると体動と空気の流れで反応しているセンサーに、誤作動が生じるからです。

そのため、我が家では先日こんなことがありました。

いつものように子供を寝かしています。しかし子供が寝付かず、仕方ないので、抱っこをして別の部屋に行きました。
我が家ではIBUKIとエンジェルケアをダブルで使用しており、抱っこして部屋を移動して約30秒後、IBUKIから警報音がなりました。
うっかりIBUKIのスイッチを切り忘れていたのです。

あわててIBUKIとエンジェルケアのスイッチを切りました。その時、あることに疑問を持ちます。

「何故エンジェルケアは鳴らない?」

IBUKIは鳴ったのに、エンジェルケアは警報を鳴らさず、通常運転だったのです。

と、こんな感じで体動ベビーセンサーのエンジェルケアに疑問を抱く、出来事がありました。原因を探ると、暖房の風が若干ベビーベットに当たっていることに気付きました。

そこで…ベビーセンサーの風力実験をしてみました。

※エンジェルケアのセンサーマットには謎の外国語がたくさん書かれており、なんだか内容不明で怖いのでモザイクをしています。

想像以上に残念な結果に終わりました…。
風の影響もろ受けまくりです。
冷風扇って弱だと風力が弱くて、夏場は使えないんですよ。その程度の風でここまで影響を受けるとは思いませんでした。

逆にIBUKI及びIBUKI PLUSは流石です。風の影響を受けていないところをみると、本当に呼吸を感知していることを証明しています。

IBUKI PLUSは機能は最高!!生産急ピッチを強く望む

IBUKI及びIBUKI PLUSの呼吸を検地する機能は、安定感抜群で本当に安心できます。
「安心感」「安定感」は体動センサーを基本とした海外ベビーセンサーを凌駕しているという印象。
我が家では、IBUKI及びIBUKI PLUSを信頼し、エンジェルケアはついでに付いけているといった感じです。

また、IBUKI PLUSは基本性能はIBUKIと同じですが、アプリ機能が多人数に特化しており、保育園で使いやすい仕様となっています。
しっかり記録取れ、EXCEL抽出も可能で、データは永遠に保存できるベビーセンサーは他にないのではないでしょうか。

私だったらSIDSのことを考えると、IBUKI PLUSを使用している保育園に子供を預けたいですね。というか、双子やSIDS対策が必要な乳幼児が複数人いる場合、一般にもIBUKIPLUSを販売すればいいのではないかとも思いました。

唯一の問題点は生産が追いついていない点。素晴らしい商品なので、保育園や個人からの引き合いが多いらしく、生産が追いつかないところが歯がゆいところ。
その点は仕方ないですが、是非頑張って欲しいです!

早く、一般家庭向け(と思われる)IBUKIも販売してくれるとありがたいですね。

追記:IBUKIを購入した方からメッセージ

実際にIBUKIを購入した方から、当サイト宛にメッセージが届きました!!
これから購入を考えている方に参考になればと思い、送り主の許可を得て掲載させていただきます。

メッセージ本文

お世話になります。
こちらのブログを拝見して、うつぶせブームの息子(5か月)のためにIBUKIを購入致しました。
出産前にもこちらを拝読してスヌーザヒーローを購入していたのですが、誤作動が多く閉まったままになっていました。
IBUKIは高額ですが、子供をゆっくり好きなポーズで寝かせてあげられるし、親も安心して見守っていられるので日割りで考えたら元は取れる!睡眠を買うと思おう!と思って購入しました。
都内在住ですが、午前中に振り込んで当日出荷→翌日には手にすることが出来大変助かっております。
お陰様でとても良い商品に出会えました。
ありがとうございました。

↓いただいたアプリ画像

「IBUKI」販売が決まりました

オンラインショップにて販売される事になりました。値段は8万円を超える程度。部品を国産にこだわり、組立てを国内の職人が一品一品丁寧に製造しているから原価が跳ね上がったみたいです。

IBUKIが他社ベビーセンサーと違う点は大人にも使用できることです。他社製品は体動センサーに対して、IBUKIは呼吸を計測します。そのため、睡眠時無呼吸症候群の治療にも役立てるかもしれないのです。ちなみに耐加重は90kg。男性でも太っていなければ問題なく使用できます。私の旦那は睡眠時無呼吸症候群なので、子供が落ち着いたら旦那に使用しようと考えています。8万円を超える金額は高いですが、大人にも使用できることを考慮するとけして高額とはいえないかもしれないかな。

私だったら3万位の海外ベビーセンサーと比較して、夫と相談して悩んだあげく、IBUKIを購入するかな。だってIBUKIは体動だけでなく、呼吸が取れる!なにかあったら、日本語で問い合わせも出来る。なにより、子供を亡くしてしまう絶望感はもう味わいたくありません(第1子は死産しました)

子供に先立たれた親の意見としては、子供にお金をかけるのであれば、おもちゃやベビー服よりも、まず初めに命を守るベビーセンサーではないかと思っています。「SIDSは心配だけど、そこまでガッツリ対策しなくても」と懐疑的に思っている方もいらっしゃるかもしれません。

でも、そんなことはだれにもわかりません。私自身は死産するなんて微塵も思っていなかったのに、そうなったのですから。確率は関係ありません。SIDSは原因不明だからこそ、対策は必要です。そんな想いで、当時、自分がベビーセンサーを購入するときに何一つ見つからなかったベビーセンサーのレビューや情報を微力ながら全力で書いています。

「ベビーセンサーは育児用品の中で真っ先に購入検討するもの」という意識が国内で広まれば、一人でも多くの赤ちゃんがすくわれ、また、企業側もきっと多くの台数を一般家庭にも販売してくれるのではないかと感じました。

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