【実体験】職業訓練校の種類や訓練方法、訓練後の求人or就職率について

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ハローワークでは求人だけでなく、公的or民間機関が運営している職業訓練校の案内を数多く目にします。「職業訓練は失業手当を貰いながら、専門的知識を身につけることができる」と説明されていますが、種類が多く、訓練内容や訓練後の求人or就職率などは分かりにくいです。
私は職業訓練校のポリテクセンター(溶接技術科)に半年通い、技術を身につけセンター紹介の求人に就職しました。実際に体験した内容を踏まえながら「職業訓練校の種類」「実際の訓練内容」「求人or就職率」についてまとめました。

職業訓練校は種類が豊富!!何を選べばいいの?

職業訓練校は数多くあり、選択する上で迷います。そこで主な3種類をご紹介します。

1.職業能力開発大学校/職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ)
職業能力開発促進法に基づき、高校卒業者を対象に、ものづくりの基本を習得し、企業の製造現場での最新の技能・技術に対応できる人材の養成を行っています。卒業後は公務員試験等において、専門課程(2年生)では短期大学の扱いとなり、専門課程より応用過程(4年生)まで進むと大学卒業と同等の待遇を与えられます。ものづくりや工業系の技術を学ぶことができ、就職率がほぼ100%と高い実績を誇ります。求職者に対する訓練校ではないので、失業保険や給付金などには該当しませんが、学費は年間40万前後と安く、将来ものづくりを目指すならば学校選択の一つに加えてよいです。
高卒時に存在を知っていたら、私は通っていたと思います。将来、子供が工業系を目指すとしたら、ぜひ紹介したい学校です。

2.委託職業訓練
国や自治体より委託された教育機関(専門学校、短期大学など)や企業が行う職業訓練になります。委託訓練の多くが「IT技術者」「会計事務」「ビジネスワーク」「介護職員」など事務系、パソコンスキル系が多いのが特徴です。委託職業訓練を設置する業者は国からの補助金目当ての場合も多く、中身はスカスカのケースがあります。卒業後の進路も不透明で就職支援も教育機関によって異なりますが、あまり期待はできません。時間の無駄なので委託訓練はお勧めできません。

3.職業能力開発促進センター(ポリテクセンター)
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が全国各地に設置している職業訓練校。通称ポリテクセンターとも呼ばれています。訓練期間は半年から1年と結構長いです。設置科目は各ポリテクセンターによって異なりますが「ビルメンテナンス」「電気設備工事」「溶接技術」「機械加工」などのブルーカラー系が多いのが特徴です。その他には「住宅コーディネーター」「CADオペ」などもあります。
私はポリテクセンターの溶接技術科に通っていました。そしてポリテクセンター紹介の企業に就職もしてます。ちなみに50歳を超えた父もポリテクセンターの「ビルメンテナンス科」に通い、未経験ながらポリテクセンター紹介の企業に就職しました。求人および就職に関しては、この後に詳しくまとめています。

ポリテクセンターの失業保険給付について

通常、自己都合で会社を辞めた場合3ヶ月間の待期期間があり期間が終了後、失業保険が給付が開始されます。3ヶ月間無給の期間があるので、家庭を養っている場合は結構家計が苦しいです。

ポリテクセンターに通う場合は待期期間を無視して失業保険が給付されます。また給付も通っている間は継続され、通常3ヶ月給付のケースでもポリテクに通っている半年分の失業保険をもらうことができます。もちろん、失業保険を貰える条件を満たした方のみの適用です。

ただし、救済措置があります。職業訓練受講給付金という制度があり、一定の条件を満たした人は雇用保険受給資格者ほどではありませんが、国からの給付を受けることができます。私がポリテクセンターで訓練を受けていたときは、同級生で職業訓練受講給付金を受けている方がいました。話を聞いた限りだと月々10万円前後、貰っていたそうです。

職業訓練校の訓練内容or年齢層について

職業訓練を受ける年齢層は各科目によって異なります。「ビルメンテナンス科」と「インテリアコーディネーター科」では年齢層と性別は大きく異なり、ビルメンテナンス科は男性の年配者が多く、インテリアコーディネーター科では若い女性がほとんどでした。他には「住環境サービス科」「CADオペレーション科」は若者や女性に人気があり、カップルが多く誕生していました…(何しにきているだろう…)
私が受講したのは「溶接技術科」なので年配の男性がほとんど。それでも20台男性はちらほらいました。溶接技術なので女性はいません。

定員はどこの科目も30~40名。訓練前は不安だった年齢層の壁も全く感じず、学生に戻った気分になれました。就職に悩みを持った境遇の人が多いだけあって、授業でわからないところや求人内容について助け合う環境が出来ています。私は卒業後もクラスの仲良かった方々とプライベートで遊びに行く機会もありました。

授業&訓練内容について

授業は「就職に役立つ技術を得られるカリキュラム」が組まれています。具体的には、就活で必要な資格取得を目指した授業です。授業時間は9時~16時。1時間毎に10分の休憩時間を設けられ、昼時は昼休みが1時間取られます。
具体的な授業内容としては、溶接技術科は座学と実技の割合は半々で「溶接の専門級(jisの資格)」や工場作業で必要なガス切断資格証明書などの取得を目指した授業です。実技授業で使用される材料は全てポリテクセンターより支給されます。民間で同条件の講座を受けた場合、1日2~3万授業料を取られるそうです。

他の講座でも主に資格取得をメインに授業のカリキュラムが組まれており、受講の後半に目標としていた資格試験を受験します。資格試験の試験料だけは自腹になります。

職業訓練校の求人と就職率

職業訓練校といっても種類や科目が多数あるため、実際体験したポリテクセンター「溶接技術科」「ビルメンテナンス科」に限って紹介します。ポリテクセンターから就職する方法は主に3種類になります。

1 企業からスカウト
ポリテクセンターで訓練を始めてから2ヶ月程度たった時、エントリーシートを記載するように指示されます。エントリーシートの内容は職務経歴書と同じで、経歴書を書きなれている方にとっては容易に記載できます。職務経歴書を書くことが苦手な方は「就職相談室」で書き方の指導を受けることが可能です。就職相談室とは大学の就職課のようなところで訓練生の就職サポートします。職務経歴書の書き方だけでなく、面接の練習なども行っており、就職相談室は訓練生にとって強い味方でした。私のクラスでも就職相談室を活用している方は多かったです。

作成したエントリーシートは冊子にまとめ、何百社もの企業に配布します。配布先は過去にポリテクセンターより人材を採用した企業も多く含まれ、訓練生に対して好意的な目を持って経歴書を参照してもらえます。
冊子より企業側から「ぜひ面接したい」と思われた人材は書類選考を省き、面接へと一気にたどり着けます。

私を採用した企業に話を聞いたところ「毎年エントリーシートの綴ってある本が届いて、その中でめぼしい人を選んでいく」との事。ちなみに私が入社した会社は今までに訓練生を3人雇っていました。
企業からのスカウトなので合格率が高く、私のクラスでは逆アプローチを受けた人材は全員合格。「ビルメンテナンス科」でも合格率は高かったそうです。

私の場合は訓練時20代だったので、スカウト率が高く、何社もスカウトをいただけました。「溶接技術科」では30代まではスカウトが多いですが、40代になると格段と減り、50代でスカウトを受けている人はいませんでした。「ビルメンテナンス科」ではビルメンテナンス業務が高齢でもできるとあって、年齢が高くてもスカウトを貰っていたようです。父は50代半ばですが、スカウトをされた企業に就職することができました。

2 就職相談室の求人広告に応募
ポリテクセンターにはハローワークにはない求人広告を数多く扱っています。それら求人広告は就職相談室に貼ってあり自由に応募できます。企業からスカウトと異なり、就職相談室が窓口になり、紹介状を送る形式になるので、書類選考で落ちるケースも多く、あくまでもハローワークの延長と考えた方が良いです。

3 ハローワークや企業の転職サービスを利用
ポリテクセンターに通っていてハローワークや企業の転職サービスを利用することに制限はありません。ポリテクの最終目標は訓練生が卒業までに就職すること。方法は何でもいいのです。そのため年齢が高く、再就職が容易でない訓練生には就職活動を積極的に薦めます。なお、失業保険ですが、就職活動を示す証拠を提示すれば休暇を授業を欠席しても減額されることはありません。そのため、訓練開始直後から就職活動をしていた仲間もいました。

4 ポリテクセンターで開催される合同面接会
職業訓練校では定期的に合同面接会が開かれます。説明会では企業の採用担当者と直接対話でき、就職を有利に運べます。その場で採用担当に気に入られた場合、2次選考まで進み、内定を貰っている訓練生も数多くいました。制限なく自由に参加でき、服装も決められてはいません。(採用担当と面接するのでスーツがベター)
ポリテクセンター独自の企業説明会なので、訓練生の役得といえるイベントになります。

訓練終了後の就職率について

訓練終了後の就職率は77.8%(平成28年実績)です。就職率は高くみえますが「派遣」「契約」「アルバイト」も含めた数値のため、正社員に就職できる比率は30%以下が実情です。私が通っていた溶接技術科では就職率85%をほこっていましたが、正社員は半分以下でした。特に高年齢になると正社員は厳しく、派遣社員や契約社員がほとんどとなります。残念ながら「ビルメンテナンス科」でも契約社員がほとんどで正社員は厳しいのですね。

しかしハローワーク通いだけでは契約社員も厳しい、50代後半や高齢外国籍の訓練生も契約社員として内定を貰っていたので、ポリテクセンターに通う意義は十分にあります。

ポリテクセンターは無職の強い味方

ハローワークだけの説明では分かりにくいポリテクセンターについて、実体験を含めまとめました。各科目によって異なる点も多いため、記事内容がすべて当てはまるわけではありません。ポリテクセンターに限定すると、どの科目を選択しても講師は一生懸命対応し、就職活動において勇気をもらえる強い味方です。
今回の記事が誰かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

 


 

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